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「大嫌い」の奥にあったもの


皆さん、こんにちは。7期2週目スクールサブリーダーの山本です。
今回は、夫との取り組みを、お伝えします。

その前に、私自身の生立ちを、少しご紹介します。
私は、衣食住には、特に不自由の無い生活をしていましたが、母は感情麻痺が強く、父は仕事で不在がちだったため、スキンシップや精神的ケアを、全くと言っていいほど、受けずに育ちました。そのせいで、3歳になったときは、遊んでいる時であっても、常に訳の分からない不安で、心が押しつぶされそうになっていました。

嬉しい悲しいという感情を出して、本音で話すことのない家族だったので、私も家族に対して本音を話す事は無く、私が学校でいじめられた時も、親に相談して気持ちを伝えるということは、考えもしませんでした。

私は、伊藤先生が先日、雑誌「Trinity No.40  (エルアウラ社)」で書かれている、メンタル・ネグレクト(精神的育児放棄)の家庭で育っていたのだと、今になって気づきました。自分の感情をどう表現したらいいのか、親から学ぶ事ができなかったので、コミュニケーション能力が極度に低い状態で、大人になっていったのです。

成長していく中で、自分を表現することがうまくできなかったため、人間関係で頻繁につまずきました。それが原因で何度もうつ状態になりながらも、なんとか持ち直して社会人になり、仕事を頑張りました。働き始めてから8年目で夫と出会い、結婚して、15年になります。

夫は、パントマイムとその指導を仕事としているのですが、『より良い身体の使い方とは何か』ということを日々マニアックに追求していて、考え方も、他人に迎合することを良しとせず、自分の思考も行動も、全て意識的に把握していたいという人です。

それに対して、私は、つんのめり人格の「つんちゃん」という分裂人格が、常に表に出ています。「つんちゃん」は、行動力はあるのですが、自分の意見が持てず、物事を浅い理解で留め、焦ってつんのめってしまうため、物事を順序立てて考えるのがとても苦手で、常に頭の中が整理されていない状態です。
また、「つんちゃん」は、自分の不出来を受け入れられないという、典型的なプライドカルマを持った人格でもあります。
加えて、「るるちゃん」という、自己卑下・良い子の人格もいます。

こんな二人が結婚して、まず始めに夫に言われたのは、私の物の扱い方についてでした。
私が、コップや包丁をキッチンの端など、今にも床に落としそうな場所に置いたまま、他の作業をすることに対して、夫はきつい口調で「何でこういう置き方するの?落としてケガをするかもしれないって、思わないの?!」と、指摘してきました。私は、自分の行動で、そんな風に家族に叱られたことが全くなかったため、夫の言葉に萎縮してしまいました。

その後も私は、何度も物を落としそうな場所に置き、その度に夫に指摘され、ただ小さくなって何も言い返せませんでした。これを繰り返していくうちに、「るるちゃん」は夫自身に対してさらに萎縮し、自己卑下が一層強くなっていったのです

「るるちゃん」が自己卑下を続けていくうちに、自分の不出来を認められない、プライドの強い「つんちゃん」が出てくるようになり、「そんな言い方をされたら、自分が悪いと思っていても、話を聞きたくなくなる」と、言い返すようになりました。

すると夫には、「言い方ばかり気にして、なぜ話の内容を聞かないんだ。それでは成長しない」と、さらに反論され、ずっと平行線で、意見が対立するようになっていきました。

しかし、コミュニケーション能力が低い私は、口喧嘩になると、理詰めでくる夫には、全くかないません。そのうちに、だんだん言い負かされてしまうのが嫌になり、直接意見をぶつけあうことを,避けるようになりました。

そして、ぶつけあいを避け続けた結果、「何が食べたい?」「どこに行きたい?」と、夫に聞かれても、私は、何も思い浮かばなくなってしまいました。私は反射的に「あなたのいいようにしていいよ」と、夫婦で決めるべき決断を、夫に任せるようになってしまったのです。

その後、子どもを授かりましたが、子育てに行き詰り、悩んでいた時にリラを知り、紆余曲折を経て、スクール生になりました。

スクールでは、理解が浅い状態のままで人に物を言って不快な思いをさせたり、「自分よりも周りが優れている」と自己卑下にはまってしまったり、自分のカルマパターンが次々と炙り出され、精神的にハードな日々を送っていました

そんなある日、夫が、珍しく丸二日間、仕事で家を空けることになりました。
夫不在で迎えた朝の、その開放感に、自分でも驚きました。のびのびとリラックスした気分になり、まるで羽が生えたかのように、気持ちが軽かったのです。夫が居る時と居ない時の余りの違いに、「るるちゃん」は、「自分は夫に対して、これだけ抑圧してきたんだ」と気づきました。

それまでも、夫との事は、先生にセッションでご相談させて頂いていました。夫の上から目線の物言いに対して、先生は、「相手を見下して物を言っている限り、相手の心が開く事はないのですよ」と、教えて下さいました。

ただ、「ご主人はアーティストなので、個性が強くて当然。あなたは奥さんとして、そのアーティスト気質を理解することも必要。どんなきつい言葉でも、言われて萎縮するのではなく、『ど真ん中で受け取ろう』という、強い気持ちを持つといい。それでも、どうしても我慢ならない時は、思い切り喧嘩をしてみても良いと思いますよ」とのアドバイスも、頂いていました。

先生は、カルマ清算においては、現実での家族との取り組みが、最も基本的で重要だと、常におっしゃいます。今回私は、「るるちゃん」の抑圧してきた気持ちを、夫に伝えることで、「るるちゃん」の自己卑下や抑圧を、少しでも解放したいと思いました。

あらかじめ夫には、分裂人格についての説明をし、「「るるちゃん」の話を聞いてもらえないだろうか」と、頼んでおきました。萎縮しないように「るるちゃん」に言い聞かせながら、それでも、実際は緊張しながら伝えました。

結婚してから7年間は、私が家計を支えてきたのですが、仕事のストレスを溜め込みながら、「夫は好きなことだけやっていて、私にも言いたい放題でずるい」と思っていたこと、でも周囲からは「夫の夢を支えてあげて、奥さんの鏡だね」などと言われて、この「ずるい」と思う気持ちだけは、絶対に誰にも言ってはいけないと抑圧してきたこと、ずっと見下されて、劣等感を植え付けられていると思っていること、もう見下されたくないということ、 「るるちゃん」は夫の事が、大っ嫌いだと言っているということ。

伝えているうちに、今までの思いがどんどん出てきて、伝え終わった後は、どっと疲れて、軽い放心状態になりました。
私が、指摘を受け入れずにすねたり、萎縮したりしていると、いつもならイライラして怒る夫ですが、今回のように真正面から気持ちを伝えると、「努力する」と、とても素直に受け止めてくれました。

そして、何日かが過ぎた頃に、ふと気づくと、驚いたことに、夫に対して「すごく大切な人だ」という気持ちが、自然にわいてきたのです。
夫に「大嫌いだ」と言えた事で、今まで心の中に溜めていた不満が出て行って、残っていたのが「大切な人」という気持ちだったのです。

それは、新婚の頃のような、新鮮な気持ちでした。15年も経って、空気のような存在だと思っていたのに、こんな気持ちを自分はまだ持っていたのだとわかり、とても嬉しかったのです。

今は、「るるちゃん」に、「萎縮しないで、夫の顔をみて、気持ちを伝えようね」と、声をかけて、一緒に頑張っています。萎縮の度合いが少ないと、夫のイライラした言い方が、少なくなるということも、分かりました。
また、気持ちを相手にきちんと伝えないまま、「夫とは話をしても、考え方が平行線で無駄だ」と、決めつけていた私が一方的で、被害者意識が強かったということも分りました。

私達夫婦は、今までの15年間で、本音でぶつかるコミュニケーションを、ほとんどしてこなかったので、今回の取り組みは、まだまだ序の口だと思っています。
この先も、自分の意志を本音で話せる関係を、夫と築いていきたいと思います

山本和加


【2011/09/27 09:10】 | スクール7期生


けんけん
和加さん メンタルネグレクトとか自己卑下とか
自分に重なるところが大きかったので
興味深く読みました。ありがとう。

そうか、自己卑下って本音をいわないことで
更に歪ませるんですね。

本音をいって受け入れてもらえる経験
積まないとと思いました。

僕も思考カルマの過去の書き換えの流れで
親の取組をしたのですが悪戦苦闘です。

でも、リラにきて自分の過去を話して
受け入れられたことは
自己卑下の子にとっていい影響があったと思います。

もっともっと本音をさらしていけるように
これからも取組をしていこうと思いました。



わたこ
わかさん

記事ありがとう。

大嫌いだと、不満を言った事で、その下にある「大切な人」という気持ちを感じることができたとの事、とても素晴らしいと思いました。

私は、もっと両親に、本音を言っていきたいと思いました。



かのう
和加ちゃん シェアありがとう

思いを溜めていると、
人格が活性化してしまって
根っこの気持ち、本音が埋もれちゃうということが
よくわかりました

るるちゃんの言いたい事、
受け止めてくれた旦那さま…素敵です

自分も思いを溜めず、伝えていこうと思います


美雪
わかさん

シェアをありがとう。
本音を言うことって、あらゆるカルマを打破する基本なんだってことしみじみと感じたよ。

時に歯を食いしばる場面も出てくるけど
それでも夫婦向き合って
本音でコミュニケーションし続けて
本物の絆、作っていきたいよ。
お互い頑張っていこうね!




ハッピー
お邪魔します。
個人セッションでお世話になっておりますハッピーこと、石井と申します。

山本さまの記事を拝読させて頂いて、アイタタタっ!!という感じです。
ご主人さまのエピソードに、思わず自分を重ねてしまいました。
私は真剣に話すあまり、言葉がきつくなってしまうことがよくあります。
私なりに一生懸命に考えて話しているのに浅い考えで言葉を返されたり、その場をやり過ごそうとしてスルーされたりすると、本当はそういう反応をされたことがすごく悲しかったり寂しかったりもするはずなのに、悲しさや寂しさを表現しないまま、怒りや悔しさといった激しい感情の方が前面に出てきて、勢いでガンガン怒ってしまいます。
その結果、相手が萎縮してしまって話したい内容が伝わらない、ということもよくあります。
「そんなに理詰めで色々言われても、私はあなたみたいいちいちに深く考えて喋れないよ。」と言われてしまうこともしばしばです。
同じことを伝えるのでも、伝え方を選べるようにならないといけないと真剣に悩んでいたところだったので、記事を読ませて頂いてガツンv-31ときました。
萎縮してしまう側の人がこんなに苦しい思いを持ち続けてしまうこともあるんだということを、しっかりと心に刻んで表現の仕方を考え直したいと切に思いました。
勉強になりました。どうもありがとうございました。



シカ
わかさん、シェアをありがとうございます。

私も家族の中では、安心感を得られずに大人になり、いつも緊張しているような状態でした。
それでも結婚して、解消されたように思いましたが、のびのびと出来るようになれたのは、リラで先生のセッションを通わせていただいてからだと改めて思いました。

わかさんが勇気を出して、ご主人に真正面で本音を伝えたことで素直に受け止めてもらえたのは凄いことだと思いました。

私も真正面ということを忘れずに、伝えて行きたいと思いました。


inoue
和加さん

シェアありがとぅ。

本音を伝えるって努力した和加さんも
それを受け止めたご主人も
どちらも素敵だね。

私はどちらかというとご主人のタイプなので
「何で本音を言わない、思っていることを言わない」って
正論をぶつけてしまいがちだけど
「言わないんじゃなくて」「言えなくしているって」こと
再認識したよ。

本音を伝えていくこと、一緒に頑張ろうね。




本山
わかさん

シェアをありがとうございます。

わかさんが、本音をいうことで旦那さんと本物の繋がりを持たれてきているように、私も周囲の人たちと本物の繋がりを持っていきたいです。

本音をつたえることって、すごい力があるんだなと感じます。
最終的には自分が欲しいと思っていた関係を築き、ありたい自分を掴み取っていくことができる、そう感じました。


永野
わかさん

記事をありがとうございます。

私は、大切な人、大好きな人に対して、嫌いもあることが受け入れられず、抑圧してきました。

ずっと抱えてきた、言ってはいけないと思っていた、自分の素直な本当の気持ちを伝えることで、「すごく大切な人」と自然と思えたこと。素敵です。

大好きな人に嫌いがあっても、その気持を認めて、素直に伝えていきたいと・・思いました。







優実
わかさん、記事をありがとう。
旦那さまにきちんと気持ちを伝えることが出来たこと、すごく大きな出来事だったね。
パートナーとの変化を皮切りに、これから他の人間関係にも変化が派生していくのだと思います。
楽しみだね。

私は、どっちかと言うと相手を追い詰めてしまう派なので、相手が意見を言える環境を作ってあげること、しっかり意識したいです。

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