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息子とともに

初めまして、現在カルマ清算コースで学ばせて頂いている、2期生の佐藤俊哉です。

私は歯科医師で、ごく一般的な開業医です。
私は約二年半前に、先生のご著書『ネガティブを愛する生き方~光と闇の法則~』に出会い、先生の存在を知り、リラを知りました。
実は、この本を手にするきっかけとなったのは、息子の不登校でした。

その不登校になった息子と、同じ屋根の下に暮らしながら、話すきっかけさえつかむことが出来なかったところから、先生のご指導により、息子との間に徐々に心の交流が生まれ、長年の夢だった「あること」が叶うまでのお話を、今回より二回に分けて、皆さんにお伝えしたいと思います。

そもそも息子が不登校になったのは、私が彼の気持ちを理解し、共感してあげることができなかったことが原因でした。
当時息子は、普通高校の、小さな野球部のエースで4番でした。

しかし、高校三年のとき、最後の県大会まであと一ヶ月という場面で、彼は監督やコーチから受けた、理不尽な指示に対して強い反発を示し、監督とコーチと対立しました。

息子の言い分は真っ当なものでしたが、私は彼の憤りや複雑な思いを充分にくみ取ることなく、「あと一ヶ月の辛抱だ。県大会に出ることは人生で貴重な経験となるはずだから、ここは我慢して部に留まってほしい」と言いました。

その時の私は、それが彼にとっていいことだと思い、そう伝えましたが、今振り返ると、そんなものは彼の気持ちなど全く無視した、私の一方的な思いの押しつけでしかありませんでした。

息子は一旦は私の話を受け入れて、監督やコーチに形だけの謝罪をして部に戻ろうとしました。
しかし、やはり彼にとって、精神的にそれは受け入れられないことであり、謝罪をするために学校に行こうと駅まではたどり着いたものの、そこから先へはどうしても行けなかったのです。

その日から、彼は不登校になりました。

それまで一見順風満帆な生活を送っていた私達家族の生活は、息子の不登校により一変しました。あわてた私と妻は、彼とどう接したらいいのか、様々な方法を探りました。
私はありとあらゆる本を読み、不登校の家族を支援する団体組織にも行きました。
しかし、それらの本や組織で言われることは、一見正論のように感じられるものもありましたが、私には常にもの足りなさが付きまとっていました。

結局、心を閉ざしてしまった息子と、どう接していけばいいのかということに対する、確かな答えは見つかりませんでした。

そして、半ば諦めながらも、「まあこんなものか、気長に様子を見ていくことでしかないのか」と思っていたときに、先生のご著書と出会ったのです。

そこには私が求めていたことが、全て書かれてありました。
私は早速、当時のリラ・アカデミーに行き、交流会、勉強会、ワークショップに参加して、先生のセッションを受けさせていただきました。

セッションで息子のことを相談した私に先生は、ハートに基づいた人とのかかわり方を中心に、息子への接し方を具体的に教えてくださいました。

当時の私は、息子と話をしたくても、断られることがとても怖く、日常の中で息子に声をかけることすらできない状態でした。また、声をかけるにも、何からどう話せばいいか分からないと悲嘆していました。

そんな私に先生は、息子に対してどんなことでもオープンに話すことが大事であり、自分がかつて失敗したことや、弱い部分も全てを晒していくことだと仰いました。そうすることで、息子も徐々に、心の内にある思いを語り始めるはずだと。
最初は、何気ない会話から始めていくといいとも言われました。

先生にそのようにご指導頂いたことによって、自分の中に覚悟のようなものが芽生えました。
そして、ようやく思い切って息子に声をかけてみました。ですが、案の定あっさりと断られ、私は酷く落ち込みました。

それでも頑張って何度か声をかけてみましたが、結果は全て断られました。
私は「やっぱりだめだな」と、自信を失いそうになりました。

どんなに頑張っても息子の心を掴むことができず、落ち込む日々の中で、毎日の通勤のときに、楽しそうに仲間と話す、息子と同じ年頃の若者達を見ると、思わず胸が締め付けられるようなこともありました。
あのとき、私が息子の気持ちに寄り添えなかったばかりに、彼が本来味わうはずだった青春の日々を奪ってしまった。そんな自責の念にもかられました。

何よりも息子が今何を感じ、何を思っているのかを、まるで察することのできない、そんな自分に腹が立ちました。
何としても、息子の気持ちが少しでも分かるようになりたい。その一心で、私はがむしゃらに先生から示していただいた取り組みに、日々向かいました。

そんな私に対して、先生は手取り足取り、気長に付き合ってくださいました。

次回は、必死に頑張りながらも、なかなか思うような結果を出すことができない私に、先生がどのように、愛情に溢れた、また目から鱗が落ちるようなご指導をしてくださったのか、そして、先生のご指導により、私が夢にまで見た瞬間が訪れた日のことを、お伝えしたいと思います。


佐藤 俊哉