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二十歳の息子と

こんにちは、佐藤俊哉です。
前回は、先生のご指導のもと、引きこもりの息子と言葉を交わすことができるようになりたい一心で、取り組みを進めてきたことを、書かせていただきました。
今回は、その続きをお伝えしたいと思います。

私は、息子との取り組みを必死で頑張ってはいるものの、何度誘っても断られてばかりで落ち込んでいることを、先生のセッションで伝えさせていただきました。

そんな私に先生は、「はっきりと『NO』と言えるのはいいことだ。息子さんが断るということは、彼が自分の意思表示をしているということなのだから、とてもいいことだと思いなさい」と、仰いました。
それを聞き、「そうなのか」と、目から鱗が落ちる思いでした。

その日以降、私はめげずに、息子に声をかけていこうと思えるようになったのです。
「また断られるに決まっているのに」と、からかう妻の言葉をしり目に、私は息子に声をかけ続けました。
そうしていくうちに、断られても、無言で首を横に振られても、それ程落ち込まなくなりました。その都度、これは彼の意思表示なんだ、いいことなんだと、何度も自分に言い聞かせました。

私も家にいる時間が少なく、彼も自分の部屋にこもっていることが多いため、たまに家の中ですれ違うときくらいしか声をかけることができませんでしたが、あまりしつこく言っても嫌がるだろうと思い、少しずつアプローチをしていきました。

しかし、なかなかうまくいきませんでした。
そこで私は、先生から教えていただいた、もうひとつのアプローチを試みました。それは、息子が興味のあるものや、好きなもので誘い出す方法です。
私は、漫画好きな息子を、いつも自分の取り組みのために利用している、漫画喫茶に誘ってみました。すると、息子が初めて、「行ってみたい」と言ったのです。
ほんの少し息子の気持ちが動いたことに、私は心の中で、小さくガッツポーズを決めました。

漫画喫茶では、彼は黙々と漫画を読んでいたため、話すことは出来ませんでしたが、それでもその行き帰りに、少しずつ何気ない会話をすることが出来ました。
その後も、二回ほど一緒に漫画喫茶に行きました。

そうしていくうちに、「この間はどうだった?」「今度また行こうか」などと、深夜に家でたまに顔を合わせた時に、ごく簡単な会話が出来るようになりました。
少しずつ、息子との距離が縮まっていく手ごたえを感じながら、私はこの小さな灯を絶対に絶やすことなく、大切に育てるんだと思いました。

その間、私はといえば、リラで月に一度のセッションに加え、ワークショップも可能な限り受講し、さらに、念願のカルマ清算コースにも入りました。自分自身の在り方を改めることが、息子の成長にも繋がるのだと信じ、日々コースの仲間たちとまみれながら、自分自身のカルマと向き合い続けました。 

その結果、以前と比べて、自分が大きく成長したことが認められるようになりました。周りの仲間からも、「俊哉はすごく変わった」と、言ってもらえるまでになりました。

そんなある日のことです。
二十歳になったばかりの息子が突然、「お父さん、居酒屋に行きたいんだけど」と、誘ってきたのです。

息子が生まれたときから、彼が二十歳になったら一緒にお酒を飲みにいくことが、私の大きな夢でした。それはどんなに楽しいことだろうと、ずっと思っていました。
それを、「いつか飲みにいかないか」と伝えてはいたものの、まさか本当に彼の方から誘ってくれるなんて思ってもみませんでした。まるで、夢のようでした。

その反面、彼が土壇場で、「やっぱりやめる」と言い出すのではないかと、不安で仕方ありませんでした。どうかキャンセルにだけはならないようにと、祈るような気持ちでいました。

そして、ついに、待ちに待った当日を迎えました。
居酒屋で初めて息子と二人だけで酒を飲み、自然体で色々な話をすることが出来ました。無理に話題を振るのでもなく、自分の思いを一方的に言うのでもなく、沈黙を怖がるのでもなく、ごくごく自然に彼と話が出来ている自分がそこにいました。

息子は、父親である私やお母さんに対して、どう思っていたのかも話してくれました。子供の頃、私たちに上手く甘えられなかったことも、打ち明けてくれました。不登校になった時のことも、お互いに話しました。
彼は、監督とコーチに対して、「大人なのにどうして」と思ったそうです。理不尽な大人に対する、彼の失望を感じました。

私は、当時の親としての自分の在り方が、とても悔やまれることや、伊藤先生から教えて頂いている今なら、きっとまったく違った対応ができたと思うことを伝えました。そして、彼の気持ちを無視するような父親であったことを、息子に謝りました。

高校を中退したことについて、今どう思っているのかも話してくれました。息子は、全く後悔はしていないと言いました。
そして、これから、どうしていきたいのかも話してくれました。その他にも、いろいろと話をしました。
彼と話す中で、胸がきゅっと痛くなるような、切ない思いもありましたが、心から楽しめる瞬間もありました。本当に夢のような時間が、過ぎていきました。幸せでした。

私にとって、この人生で最も嬉しかったことは、息子が生まれてきてくれたことでした。そして、二十歳になった息子から飲みに行こうと誘われ、それが実現したことは、人生で二番目に嬉しい出来事でした。

先生は度々、「自分の成長が、家族や周りの人に影響しなければうそだ」と仰います。
私は、息子に話しかけることさえ出来なかったところから、こうして会話が出来るところまで、たどり着くことが出来ました。
全ては、先生のご指導のおかげだと思っています。
私のセッションを担当してくれていたよださんや、コースの仲間にも感謝の思いが湧き上がってきます。

息子との会話は、まだ始まったばかりです。
彼には、これから社会とどう関わっていくのか、という大きな問題もあります。ですが、一番大切なのは、彼がどんな人生を歩んでいきたいかだと思っています。

これからは、彼と二人三脚で進んでいきます。
今後のことも、またこの場で、皆さんにお伝えできたらと思っています。

どうぞ、よろしくお願いします。


佐藤 俊哉




4月交流会のお知らせ
  交流会後、勉強会も開催します



日程: 4/29(水・祝)

時間: 交流会 13時~16時(受付12:45より)
      勉強会 16時半~19時半

プログラム:リーディングをしながらディスカッション

参加費: 交流会 3,000円 (当日会場にて、お支払い)
        勉強会 3,000円 (当日会場にて、お支払い)

場所: ノア・アカデミー  
      JR山手線 品川駅 港南口(東口)を出て徒歩約8分

※人格統合勉強会は、『ネガティブを愛する生き方』『人格統合vol.1』『人

格統合vol.2』を読まれた方は、どなたでもご参加いただけます。

※お申込みは、ノア・アカデミーまで、メールや電話で承っております。

電話:03-5460-8820
e-mail:info@ly-ra-academy.com