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「あなたは、どう思う?」

こんにちは。8期生の野﨑です。

現在私は、主婦業、母親業、仕事、そして、リラでの取り組みと、忙しくも充実した日々を過ごしています。
そんな中、頭を悩ませていたのが、16歳になる思春期真っ只中の娘のことでした。

「自分の部屋を片付ける」
「1日1時間は勉強する」
「門限までには帰宅する」

娘が私と約束した、これらのルールは、1週間として継続して守られたことがありません。
娘の部屋に、畳んで置いたキレイな洗濯物は、いつのまにやら汚れ物と共に何日も放置され、空のペットボトルは、床の上で毎日増殖し続け、門限は、あって無いようなものとなる。
そして、勉強しない結果が、学校からのお便りでした。
「このままでは、単位落とします」。

こうして私は、何度言っても、聞く耳を持たない娘の態度に腹を立て、さらには、どうやって娘を導いていけばよいのかさえ分からずに、相当ストレスを溜めこんでいました。

そして7月、娘と共に、伊藤先生のセッションの日を迎えました。
私は、娘がセッションに同席することで、先生の叡智に触れ、娘の中に眠っている何かが動き出すことを秘かに期待していました。
ところが、セッションが始まるやいなや、娘はくぅくぅ寝てしまい、セッションも中盤にさしかかった頃、おもむろに起きて、ようやく参加となりました。
そこで私たちは、先生の前で生々しい親子喧嘩を展開することとなったのです。
門限を守らない、勉強しない。さらには毎朝、寝起きが悪い。起こしてもらうにも関わらず、感じの悪い態度であると批判する私に対して、
娘は、
「私、眠いんです」。
「私、朝は感じ悪いの、醸しだしているんです!!」と開き直ります。
 
しかし、そんな娘に先生は、「うん、うん。私もいっしょ、いっしょ」と激しく首を縦に振って、同意して下さったのです。
それから、先生ご自身も、思春期から今に至るまで、朝は苦手で、目覚めも機嫌も悪いのだということを、話して下さいました。
こうして、娘の気持ちに寄り添い、理解を示して下さった上で、娘に、「一緒に寝起きを共にしている家族に対して、『ごめん、私、気分悪いんだ』と、ひと声かけるなどの配慮は必要なんだよ」と、教えて下さいました。
また、私に対しては、「娘の朝の態度の悪さを叱るよりは、対人関係などでフラストレーションを抱えているがゆえの、ちょっとした鬱症状のひとつと捉えるように」と仰いました。

さらに、この「娘の鬱症状」について、先生はこのように説明されました。
「人は、寝ている間に、魂の領域で色々な処理をする。そして、その間に、日常の中で水面下に押し隠したことを、浮上させていたりする。そういうものが、寝起きを悪くさせることがある。お母さんとの関係が、フラストレーションとしてあるのなら、今のように叱ってばかりだと、完全に逆効果になる。子どもを追いつめて、かえって鬱症状を加速させてしまう」。

先生の言葉を聞いた私は、思わず息を呑みました。
娘にとって、良かれと思ってしていることが、かえって娘を苦しめているのかと、愕然としました。
そして、さすがに私も、何かとダメ出ししたり、小言をいうことが、娘の自尊心を育てることを阻み、自立の妨げになっていることは、頭では理解できました。
しかし私は、セッション終了後から、なぜか悶々とした日々を送っていたのです。
その原因を探っていくと、私と母の関係性にありました。

私には、善き母親像というものを、母の中に見出すことができないという事情があります。幼少期からの複雑で歪んだ母子関係を経て、結局、私が、20歳の頃に、親子の断絶に至ったという背景があるのです。そのため、「子育ての手本にできる親のいないことをハンデにしたくない」、「誰からも同情されたくない」という負けん気から、私は母親になった以降、「親はこうあるべき、子はこうすべき」といった、世間一般の常識的な考えを物差しにした子育てをしていたのです。
そのため、「自分の部屋の整理整頓は当然」、「高校生が夜間、外をうろつくのは危険」、「自分が大学進学を望んでいるのに勉強しないのは怠慢」、などという考えがありました。また、こういった躾のどこに非があるのか、私には全く分かりませんでした。

さらに私自身は、親としての務めを精一杯やっているとの自負もありました。毎日早朝から、欠かさずお弁当を作って持たせ、部屋の掃除、洗濯を済ませた上で出勤。帰宅後は、夕食を作って、家事をこなし、明日に備える。娘に対して愛情もあり、過不足なく育てているのに、なぜうまくいかないのかとさえ思っていました。

そうこうしているうちに、8月のスクール当日になりました。

そのスクールの中で、メンバーに対する私のコメントや個人ブログの内容が、支配的・独善的であるという指摘が、先生からありました。この指摘に、私は衝撃を受けました。
私は実生活において、実際に子を持つ母であることから、8期生の中でも自分の立ち位置は、母親役を求められていると思うことが多々ありました。そして、それに応えたいとも思っていました。
そんな私に対して、先生は仰いました。

「伝えたい内容が悪いのではない。立ち位置が問題。上から物を言う、このあなたの立ち位置は、相手と対等なところにいない。『相手に対し、良かれと思っている』ということを口実に支配している。『愛情があれば支配していいんだ』という、すごく歪んだ認識をしている。愛は決して支配をしない。愛は尊重すること。支配とは、愛の真逆なんだよ」。

このように、日頃の娘に対する支配的・独善的な物言いは、家庭や母娘間に留まらず、全ての対人関係にも滲み出てしまっていたということを、思い知らされました。
そして、この後のさらなる先生の言葉は、長年、私を捉えて離さなかった、正しい・間違っているというところからくる物事の見方に、大きく揺さぶりをかけました。

「正しいことが、かえって人を苦しめることもある。あくまでも、絶対的に優先されるべきは、本人の自由意思。それが親の目から見て、どんな選択肢であれ、本人が望む人生を生きること。そして、それを祝福してあげること以上の愛情はないのね」。

7月、娘とセッションを受けた時の私は、先生の言葉に触れることによって、停滞している娘の心が変化することを期待していました。それにより、私の思い描くような理想的な高校生活を、娘が満喫することを望んでいたのです。しかし、変わらなければならないのは、他でもない、母親である私だったのです。

そして、8月。
この日は、私ひとりでセッションに臨みました。

このセッションで、先生は、私だけではなく多くの親が、「親は子どもに教えるものだという、強烈な思い込みをしがちである」と指摘されました。

そして、次のように仰いました。
「間違いなく、親はカルマまみれ。カルマまみれが出す答えが、どれだけ上等なのか。それなら、つい最近までスピリットだった子どもの方が、よっぽど上等な答えを持ってたりする。親が絶対に忘れてはいけないことは、『子どもの方がスピリットに近い』ということ」。

さらに、子育てについての親の在り方、子どもへの関わり方について教えてくださいました。そして、子育てとは、親が、子どもの目線に立って、自分の人生をもう一度、見直すものだということも教えてくださいました。

「子育てをすることで、自分自身が自分の親との関係性を見直す。子育てをすることで、自分の今までの価値観を見直す。『本当にこれでいいのかな?』って。その目線を持つことで、確実に子どもと対等になれるはず。そうなることで、今までの持論よりも、もっと上等な結論が、見つけ出せるはずだよ。子どもの意見を一緒に聞いて、時には目からウロコ、耳からウロコ。答えと言っても『正しい答え』ではなくて、今、親と子の中の『最善の答え』を見つけ出していくのが、本来の親子の関わり方だと思うよ」。


「どんな時でも、子どもがどうしたいかという意思を尊重することは、絶対にはずさない。『あなたは、どう思う?』って」。

そして、私の子育ては、今ここから、やっと始まるのだと、このセッションを終えて胸に刻みました。これからも、行きつ戻りつ、娘の中に「小さな賢者」を見出しながら、共に学んでいくのだと思っています。

私のように、子育てに迷い、つまずき、悩んでいるお母さんたちにとって、先生のこの教えが、道を照らす光になればと思っています。

野﨑 環 

【2012/09/22 06:29】 | スクール8期生


舞子
たまちゃん

記事ありがとう。
私も5歳の娘を持つ母として、学ばせてもらうことがたくさんありました。

良かれと思っての事が、実は支配だったとは。
衝撃だったけど、同時に救われた気持ちにもなった。

だって、相手を支配しようとしてる時、自分も苦しい。なんで思い通りにならないんだ!って。

思い通りにならないってことは、子どもが自分の意思を貫いてるってことなんだね。

私も人間だから、全てを優しく受け止められる器は全然ない。でも、葛藤したりワナワナしながらも、根底では尊重することが、この記事を読んで出来てくるような気がしてきた。

先輩ママのたまちゃんと共に、私も成長していきたいです。



よしみ
たまちゃん

記事を読んで、今月のスクールでの、
たまちゃんのことを思い出していたよ。

私は、娘さんとのことに、いつも真剣に向き合っているたまちゃんの姿を見て、胸を打たれる。

私と母との関係に、共通した部分も、感じているよ。


支配じゃなくて、意思を尊重する愛。

私も、1人の母親として、目指すところやなって感じたよ。


ヌー
野﨑さん

元スクール生のヌーと申します。
シェアをありがとうございます。

つい先日、年下の友達と話をしているときに、アドバイスをしているつもりが、つい姉さんぶってアドバイスをしているように感じ、自分で自分に違和感を感じていました。

私は、常に主人を支配しようとしてしまいます。今、直している最中です。

友達にアドバイスをしている時、良かれと思ってのアドバイスのつもりでしたが、友達に寄り添うことをすっとばした支配欲が出ていると確信しました。
支配欲以外にも何かあるような気もしますが。。。

違和感を感じつつ、放置してしまっていましたが、記事を読んで放置していたことに気づきました。

ありがとうございました。




たまちゃん、記事ありがとうございます。

「子供の方が、スピリットに近い」

本当に、日々感じます。そして、その純粋なものをに、カルマをなすりつけてる自分も。

ついつい、自分の思い通りにしようとしている時、このフレーズで、軸を取り戻します。


はるか
たまちゃん、記事ありがとう。

私も先生の「支配は愛じゃない」ってお話を聞いて衝撃を受けた。
相手のために良かれと思って言ってるつもりだったのが、気付いたらただの押し付けや支配になってしまってるんだって。

たまちゃんは娘さんとの関係をもっともっと良くしていくためにリラに来たんだっていつも言ってるもんね。

意思を尊重し合って最善の答えを探してるたまちゃんと娘さん、私にはすぐに想像付くよ。



inoue
たまちゃん

記事ありがとう。

私は子育てはしてないけど
仕事の場面では、支配ってことやってたなって
記事を読ませてもらいながら、振り返ってました。

>子育てとは、親が、子どもの目線に立って、自分の人生をもう一度、見直すもの

ここ、仕事の場面に置き換えて、みていきたいって思いました。

どんな時も「自由意思」
そこを外さないって。


ちあき
たまちゃん

たまちゃんの、娘さんとの関係を聞くと、
「あー、こんな事、毎日言われてたら、たまったもんじゃないな。」と
思わず、娘さん視点にいってしまう自分がいます。

でも、たまちゃんには、
本当は何を思って、何を言いたいのかを、
ちゃんと寄り添って聞いてくれる所があって、
そんな、たまちゃんに私は助けられている。
(たまちゃん、ありがとう。)

そして、『本当にこれでいいのかな?』って目線を持って、
『最善の答え』を見つけ出していく事が本来の関わり方。
そうする事で、もっと上等な結論が見つかる。
良い悪いではなくて、意見を一緒に聞いて、意思を尊重してゆく。
そんな、対等な関係を私自身も築き上げてゆけるようになりたいと、
この記事を読んで改めて思いました。

たまちゃん、ありがとう。



ひさえ
たまちゃん
記事をありがとう。

私は、「自分が正しい位置でモノを言いたい、人を支配したい。」
友達や家族にこんな気持ちがありました。その姿は、両親にそっくりです。

今、自分の人生を見直しながら 奮闘中です。
たまちゃん、お互い健康に注意しながら 子供にも人にも
対等に向かい合っていこうね。





かのう
たまちゃん 記事ありがとう。

娘さんと真剣に向き合っている
更に向き合おうとしているたまちゃんのこと
本当にすごいなと。

相手を変えようとするのではないということが
頭ではわかっていても、身内であれば、尚更、
いつのまにかそうなってしまってる自分がいます。


愛は決して支配をしない。愛は尊重すること。
先生の言葉、響きました。

親が自分にしてきたことは、自分達の価値観を
押し付けてきていることが、いくら育てるだけで大変
とはいっても、とんでもないことだったことが、
鈍いんですが、やっと体感としてわかったところです。
この記事のおかげで、さらに入ってきた感がありました。

いつかたまちゃんの娘さんと話してみたいです。


マロ
たまちゃんが、自分の過去があるからこそ、家でもすごく頑張って「いい母親」のための努力をしているんだろうなって、こと、すごくリアルに想像できた。

そして、私も自分の子供を持ったら、たまちゃんのようにしたいと思うだろうなと。

でも、授業で聞いた先生の「愛は、支配ではない。愛とは尊重すること」との言葉は、そういう思い込みを一瞬で打ち砕くような力強さでした。

そうやって振り返ると、「よかれと思ってやる」ことが、実は支配ということも多々ある。
自分でも、ここを、見つめていきます。


いくこ
たまちゃん
最初に読んだとき、こんなふうに気づいてくれるお母さんを持った娘さんを、少しうらやましく思った。

今は、お母さんに読んでほしいと思う。

私も朝、本当に起きれなくて、しんどかったし、つらかった。
お母さんに、厳しい言葉を言われる度に、自分はダメなんだって思い込んだ。

本当はお母さんに、わかってほしかったこと、聞いてほしかったこと、いっぱいあったんだなって。

これから伝えていくよ。

たまちゃんの記事は、お母さんにも伝わるものがあると思う。ありがとう。


けんけん
たまちゃん

お母さんって悩みながら
お母さん自身も成長していくんだなって思った。

お母さんって教える立場にありながら
子供と対等な立場に立つって
難しいだろうなって思う。

自由意志が重要。
僕の母親はいつも自由を重んじたけど
放って置かれただけってのも大きかった。

いろいろと難しいね。

たまちゃんの娘さんが
たまちゃんのこと大好きだって伝わってくる。

これからどんどん関係が深まればいいね。

僕も頑張るよ。



ふるきりょう
たまちゃん

自分はまだ親になってないから親の気持ちって
ものが正直わからないんだ。

でも子供の気持ちならわかる。

愛とは子供がどうしたいかを尊重すること。
子供の自由意思を尊重すること。

これを高校時代の自分がきいていたら
無理して高校に行かずに済んだかもしれない。

もっと違う道が開けてたかもしれない。

そんな事を思ったよ。




ミオ
たまちゃん

記事ありがとう。

たまちゃんの娘さんは幸せだな~って思ってしまった。こうやって、リラで学んで、気付きを得たこと、たまちゃんにとっても、娘さんにとっても、とても大きなことだ。

愛は尊重すること

私も、自分の意見を押し付けてしまう時がある。
相手を尊重すること、個人がどうなりたいのか、その気持ちを尊重するリーダーでありたいって改めて思ったよ。

娘さんとお会いできる日がくるといいなと思ってます。




ちず
たまちゃん

記事ありがとう。
たまちゃんが、先生に教えていただいたこの話、今子育て中の妹にも伝えたよ。
すごく響いてたみたい。

私も先生に出会わず、世間一般の常識に囚われて生きていたら、本当の愛情がなんなのかもわからず、カルマに流されてずっと生きていたんやろうなって、読みながら感じていました。

たまちゃんと娘さんのなんでも言い合える関係、いつも羨ましいなって思ってる。

私も父との関係まだまだやけど、もっとがんがん言い合える親子目指して頑張るよ。


ともこ
たまちゃん、記事ありがとう。

まず、セッションに初めてきて、寝てしまえる娘さんにびっくり。
すごいなって思ったところから、言葉が出なくなってしまって、固まってしまった。

どんな形であれ、こんなにも娘さんの事を思う、たまちゃん。
娘さんは幸せだと思う。
正直、うらやましい。

本当にここからなんだなって感じた。
たまちゃんと娘さんの関係。
いつか、娘さんと会って話したいな。

「あなたは、どう思うって」言葉、すごく大事だなって思った。
私の人格にも、そうやって、ひとつひとつ意思を確認していこうと思う。
子育ては経験ないけど、人格を育てるのも同じだよね。





いながき
たまちゃん
記事、ありがとう。

二児の父としても、学ぶところが多かった。
「こんなに想って、こんなに分かりやすく伝えているのに、なぜ言うことを聞かない?」と思うことが、よくある。

良かれと思ってしていることが、かえって子供を苦しめ、自尊心を育てることを阻む。
愛は決して支配をしない。愛は尊重すること。
子どもの方がスピリットに近い。

記事に書かれているこれらの言葉と、そこから感じられる思いを、
普段の生活で思い返しながら、いま子供たちと接しています。


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